11月中旬になり、今年も残り1ヵ月半となりましたね。
私は社会人になってしまったので、冬休みという概念が無くなってしまったのですが、学生の方はそろそろ待望の冬休みが視野に入ってきた時期じゃないでしょうか?
私が大学生だった頃は、冬休みに短期のアルバイトをしていました。
内容としては、今回の題材である【年賀状仕分け】のアルバイトです。
タイミング的にも丁度良い季節になってきたので、今回は私のアルバイト体験談を書いていきたいと思います。
これから【年賀状仕分け】のアルバイトをしてみようと考えている人は、参考にしてみてください。
アルバイトの経験回数
私は大学1年~4年までの期間、年賀状仕分けのアルバイトを毎年やっていました。
留年や休学などはしていないので、合計4回ですね。
【年賀状仕分け】のアルバイトを合計4回も経験している人は、中々レアだと思います。
なので、自分で言うのもなんですが、かなり役立つ体験談になると思います。
アルバイトを始めるまでの流れ
まず最初に全体像を掴んでもらうために、アルバイトを始めるまでの流れを簡単に説明しておきます。
応募から実際の仕事をするまでは、以下のような流れで進んでいきます。
- ①求人を探す【ハガキ・ネット・友達からの紹介等】
- ②求人に応募する
- ③郵便局から履歴書用紙が届く
- ④履歴書等を持って、面接へ行く
- ⑤合格通知・研修日程が郵便局から届く
- ⑥研修を受けに郵便局へ行く
- ⑦アルバイト開始
- ⑧アルバイト終了
12月末~1月初旬まで働き、1月末頃に給料が振り込まれます。
私の場合は、12月25日~1月4日頃まで働いていました。
申し込み方法
アルバイトに申し込む方法は複数ありますが、私の場合は、郵便ポストに入っていた募集要項【ハガキ】から応募しました。
友人にも年賀状仕分けのアルバイトを紹介したことがあるのですが、その際には、募集要項に載っていた電話番号を私から友人に伝えて、電話で応募してもらいました。
募集要項が自宅のポストに届いていない人は、最寄りの郵便局に電話をして、アルバイトの募集について伺ってみると良いかと思います。
アルバイトを募集している時期ですが、私の地域では9~11月頃まで募集をしていました。
近年は年賀状の量も減ってきているらしく、それに伴い、アルバイトの募集人数も少しずつ減ってきているようです。
なので、可能な限り早めに応募するのが良いんじゃないかな?
面接
アルバイトに応募した後は、採用面接をする必要があります。
就職活動を経験していると、アルバイトの面接くらい楽勝なのですが、学生さんの場合は、そもそも面接をしたことがないという方も多いと思います。
なので、面接前の不安を少しでも解消するために、面接の注意点を書いておこうと思います。
服装・髪型
服装や髪型については、特に指定はありませんでした。
金髪でピアス付けまくりみたいな人じゃない限り、どんな格好でも大丈夫なんじゃないかな?
就職活動などでは、服装の指定がない場合はスーツを着て行くのが無難ですが、間違ってもスーツを着て行かない方が良いと思います。
おそらく、ほとんどの人は私服で面接を受けています。
ちなみに私は、4回とも普通の私服で面接を受けました。
学校から帰宅するついでに行っていたので、超絶ラフな格好で面接を受けていました。
持ち物
当日の持ち物に関しては、これだけ持っていけば絶対大丈夫です。
- 身分証明書
- 履歴書
- ハンコ
- 筆記用具
面接当日は、【シフト希望表】を渡されます。
カレンダー形式になっており、出勤可能日に○を付けていくような形式でした。
ここで出勤可能日を出来る限り多めに書いておいた方が、採用される確率は高くなりそうですよね。
私の場合は、ほとんどの日に〇を付けていました。
雰囲気
面接は基本的に1対1の形式で、軽く志望理由などについて聞かれる程度です。
時間に関しては、10分程度でした。
面接はゆる~い雰囲気で行われ、正直なところ、面接と呼んで良いのか分からないレベルです。
社員の方も完全にお客様対応をしてくれるので、全然怖くないです。
なので、お堅い【面接】というよりも、その人の雰囲気を確認するための【お話】をするというイメージで大丈夫です。
質問内容【会話内容】
念のため、面接の内容についても書いておきます。
私が面接の際に話したことは、これぐらいですかね。
- 志望【応募】理由について
- 郵便局までの交通手段は?
- 出勤可能日数はどれくらいか?
- どんな仕事をするのか知っているのか?
改めて見直してみても、比較的答えやすい質問しか聞かれていませんね。
志望理由についても、『冬休みが暇だったからアルバイトをしようと思った』程度で大丈夫だと思います。
他には、『近年は、年賀状の数がどんどん減っている』という雑談をしていました。
アルバイトの年齢層
アルバイトの年齢層は、以下のような割合で構成されていました。
- 高校生:5割
- 大学生:3割
- 主婦・高齢者:2割
私が最初にアルバイトをした際は、高校生が大勢参加していることに驚きました。
高校生の中には、友達と一緒に参加している子も多そうでした。
募集要項にも『友達と一緒でOK!!』みたいな文言が書かれていましたので、一人では不安な人は、友達と一緒に応募すると良いかと思います。
もちろん、一人で参加している人の方が断然多かったです。
高校生以外では、大学生の方が3割程度、主婦や高齢者が2割程度といったところでした。
男女比に関しては、半々といったところですね。
ちなみに、いくつかの時間帯ごとにグループが分かれているのですが、高校生は朝・昼頃の時間帯しか働けないようでした。
なので、『高校生に紛れて働くのは嫌だなぁ』と考えている人は、夕方・夜勤の時間を希望すれば大丈夫です。
時間帯
このアルバイトは、日中から深夜まで様々な時間帯から、働く時間を選ぶことが出来ます。
私の場合は、下記のような時間帯で応募していました。
- 14:00~17:00
- 16:30~19:30
私は3時間しか働いていませんでしたが、友達は昼食を挟んで6時間くらい働いていました。
単純作業が苦ではない人は、長時間働いてみても良いと思います。
仕事内容
年賀状の仕分けが基本的な業務内容なのですが、稀に違う仕事もやっていたので、私が経験した仕事は全て書いておきます。
仕事の流れ
出勤すると、アルバイト用の休憩室に荷物を置きます。
荷物を置いた後は、タイムカードを押す場所があるので、そこで自分のカードを読み込んで出勤確認を行います。
出勤確認を終えた後は、自分の名札を胸元に付け、アルバイトが全員揃うのを待ちます。
アルバイトが集合すると、社員の方から当日の業務についての説明が行われます。
基本的には班が割り振られており、毎回固定のメンバーで仕事をします。
班が割り振られているとはいえ、班員同士で話すことは特にありませんでした。
こういった流れで、毎日仕事をすることになります。
ちなみに、服装は私服で大丈夫です。
ただし、何かに引っかかって事故を誘発するような、ひらひらした格好はNGだと言っていました。
年賀状仕分け
所謂、道順組み立てと呼ばれるものです。
住所の並びが書かれている紙に従って、年賀状を仕分けていく作業です。
この作業をする際は、指サックを付けて仕分けを行います。
指サックに関しては、郵便局側が用意してくれるので、事前準備は必要ありません。
作業は椅子に座れる場合と、立ちながらする場合の2パターンがあります。
私の体感では、4割の確率で座り作業で、6割の確率で立ち作業といった印象でした。
基本的には、社員の人が配達に出かけているかどうかで決まります。
配達に出かけている場合は、椅子を使わせてもらえます。
一つの地域の道順組み立てが終わると、ハガキの束を輪ゴムで縛り、ロッカーに並べていきます。
そして、また新しい地域の道順組み立てを行っていくという流れです。
人の手で道順組み立てをする前に、機械で大まかにハガキを並べてくれているので、それほど大変なものではありません。
パソコン作業
パソコン作業は、4年間のうち最後の1年だけやりました。
パソコンが並んでいる部屋に移動して、画面に表示される住所をキーボードで入力していきます。
使用するキーボードは、普通のパソコン作業で使用しているような代物ではなく、郵便局の作業専用のキー配置になっています。
なので、タッチタイピングが出来るからといって、何の役にも立ちません。
入力作業はそれほど難しくないので、1時間程度で慣れるはずです。
座って作業できるので、パソコン作業は基本的に楽な仕事でした。
年賀状の運搬
年賀状が運ばれてくる際は、重たい袋や積まれたケースに入れられて運搬されてきます。
その年賀状を袋やケースから取り出して、別のケースに移すという作業ですね。
正直なところ、このアルバイトの中で一番きつい肉体労働です。
なので、必然的に男の人が担当することになりがちです。
私は割とガタイが良い方なので、『じゃあ、君にお願いしようかな!!』と毎回言われていました。
こういう時、男に生まれると損している気分になりますね。
掃除
年賀状の仕分けが仕事なので、どうしても作業量が少ないといった日も出てきます。
年賀状の量が少ない日は、1日3時間働く予定だったものが、2時間あまりで仕事が無くなってしまうという事態に陥ってしまいます。
こうなってくると、アルバイトの人を早く帰す訳にもいかないし、かといって振る仕事もないという状況なので、『その辺を軽く掃除しておいてね』という指示になりがちです。
私が経験したものだと、机や床に散乱している輪ゴムの片付け作業などがありました。
その他には、棚の移動などもやったことがありますね。
研修内容
本格的にアルバイトをする前に、一度研修を受ける必要があります。
面接の合格通知と共に研修に関する用紙が送られてくるので、その用紙に書かれている日程で、研修を受けるという流れです。
研修内容としては、下記のようなものでした。
- 講習ビデオを見る
- 紙の資料を見ながら説明を受ける
- 小テストの実施
- シフト表の受け取り
基本的に半日【3時間程度】で終わるので、それほど大変なものではありませんでした。
もちろん、研修中は給料も発生するので安心です。
講習ビデオを見る
大根役者の人達がお送りする、講習ビデオを見ます。
全てのセリフが棒読みなので、すごい安っぽい仕上がりになっています。
私は4年アルバイトをしたので、4回同じビデオを見ました笑。
内容としては、下記のようなものでした。
- 郵便物を隠してはいけない
- 郵便物を盗んではいけない
- 郵便物の内容【個人情報】を他人に話してはいけない
- 郵便局にあるものを勝手に使ってはいけない
特に注意されたのが、年賀状の内容を他言してはいけないということでした。
アイドルのファンクラブなどは、会員の人達に年賀状を送っているようで、そういった情報を外に漏らした場合は、裁判沙汰になると念を押されました。
何の得もないので、絶対に秘密は遵守しましょう。
注意点の説明
配布された紙の資料を見ながら、社員の人が注意点を一つずつ説明をしていきます。
内容としては、下記のようなものでした。
- 年賀状仕分けの方法
- 仕事の簡単な流れ
- コンプライアンスについて
- 契約書にサイン
- 郵便局に入る際のパスワードについて
アルバイト期間中は建物のパスワードを入力して出勤するのですが、パスワードを忘れてしまうと、一人で郵便局に入れなくなるので、注意しましょう。
小テストの実施
講習ビデオと資料の説明を終えた後は、簡単な小テストが待っています。
テストと聞くと身構えてしまいがちですが、内容自体はめちゃくちゃ簡単でした。
というか、説明を受けていない状態でテストをしても、満点を取れるような問題ばかりでした。
ある程度の常識がある人なら、絶対に大丈夫だと思います。
また、仮に満点を取れなかったとしても、アルバイト不採用ということにはなりません。
あくまでも、注意されるというだけのようです。
実際、私の周りでは、テストでダメだった人はいませんでした。
要するに、明らかにやばい人だけ注意されるようなテストだということです。
シフト表の受け取り
最後に、アルバイトのシフト表を受け取ります。
基本的には面接の際に勤務可能だと書いた日に〇が付いているはずです。
一度だけ行けない日に〇が付いていたことがあるのですが、その場で無理だと伝えたところ、すぐにシフトを変えてくれました。
ちなみに、1月1日は全員休みになっています。
研修の日は、貰ったシフト表に異議がない人から帰宅するという流れでした。
労働環境
給料
都道府県にもよりますが、時給は1,000円程度だと思ってくれて良いと思います。
年末年始だけで、30,000円~45,000円程度稼げるんじゃないかな?
残業の量にもよりますが、私の場合はこれぐらい稼げました。
- 1年目:約42,000円
- 2年目:約37,000円
- 3年目:約33,000円
- 4年目:約30,000円
年賀状の数が年々減ってきているので、残業しないようになってきています。
4年目などは、ほとんど残業をしなかったですね。
交通費
交通費に関しては、極端に遠くない場合は全額支給されました。
郵便局なので、遠方からアルバイトに来ている人は少なかった印象です。
基本的に、徒歩・自転車・電車で通っている人が多かったかな。
私は自転車で通勤していたのですが、それでも気持ち程度の通勤手当が出ていました。
※確か2週間で1,000円も貰えていなかった気がします。
社員の雰囲気
郵便局で働いている社員の雰囲気としては、気さくなおじさんが大勢いるような印象でした。
怒ったりしている人は、一人も見ていませんね。
社員の人は郵便物を配達しに出かけていることも多いので、それほど話す機会はないかと思います。
なので、コミュ障の人でも全然大丈夫です。
休憩時間
休憩に関しては、1時間ごとに5分休憩があります。
正確に言うと、55分働いて5分休むといった具合です。
正直、めちゃくちゃ破格の条件だと思っています。
普通のバイトだと、これほどしっかり休ませてくれることは少ないので、本当に楽でした。
どんな人におすすめ?
- 人見知りな性格の人
- 単純作業が苦にならない人
- 肉体的に辛くない仕事がしたい人
- 短期間のアルバイトがしたい人
やはり、アルバイトの中では相当楽な部類だと思うので、苦労せず稼ぎたいと考えている人に一番おすすめです。
あくまでも、単純作業が苦にならない人向けですが。
おすすめしない人
- ガッツリ稼ぎたい人
- アルバイトで友達を作りたい人
- 残業がどうしても嫌な人
短期のアルバイトで、時給もそれほど高くないので、やはりガッツリ稼ぐといったことは出来ません。
また、繁忙期になると、社員の人から『今日って1時間残業出来る?』などと聞かれることがあります。
もちろん、任意なので断ることは出来るのですが、割と残業している人が多い印象でした。
一番最初の年は残業がある日も多かったのですが、2年目以降は残業を頼まれることが減りました。
良くも悪くもその影響で、稼げる金額は年々減ってしまいました。
なので、残業が嫌な方はそれほど気にしなくてもいいかもしれません。