【第9世代】ポケモンSVの不満点一覧【改善・不便・技術力・クオリティ】

この記事では、【ポケモンSV】をプレイしていて感じた不満点をまとめています。
不快に感じる方もいるかと思いますが、あくまでも個人的な感想なので、『こういう風に感じる人もいるんだなぁ』といった具合に見ていただけると幸いです。

一部の項目は、アップデートにより修正されました。

YouTubeで動画投稿をしています。
WEBアプリの開発等も行っているので、良ければ見に来てください。

ストーリー・フィールド関連

処理落ち

今作はポケモンシリーズ初のオープンワールドになっているのですが、処理落ちがあまりにも酷過ぎて、普通にプレイしているだけでも、ストレスが溜まるゲーム性になっています。

雨天時や花畑があるフィールドの場合は特に処理落ちが酷く、紙芝居かと思うくらいfpsが低くなってしまいます。

オープンワールドにする試み自体は面白いと思うのですが、この程度のクオリティであるならば、前作【ポケモン剣盾】と同じような作りにして欲しかったというのが正直な感想です。

エンカウント

今作はシンボルエンカウントを採用しており、フィールド上にたくさんのポケモンがいます。
目視出来るサイズなら問題ないのですが、小さいポケモンの場合は【ミライドン/コライドン】に乗っていると、気付かずにぶつかってしまいます。

また、エンカウント後に【逃げる】を選択したとしても、逃げた先にポケモンが待ち構えていて、自動的に連戦になることが多いです。

【ミライドン/コライドン】に乗っている場合は、小さいポケモンとエンカウントしないようにしたり、【逃げる】を選択した場合は、一定時間無敵状態にするべきだと思います。

色違いポケモン

フィールドに色違いポケモンが出現した際にも、光るエフェクトや効果音が一切ありません。
そのため、知らず知らずのうちに見逃してしまっているケースが多いです。

【Pokemon LEGENDS アルセウス】だと、光るエフェクトや効果音があったので、一瞬で色違いだと判断することが出来ていました。
こういった良い仕様を引き継いでいないのは、少し勿体無いと感じます。

バッジとレベル

今作はオープンワールドが売りだと思うのですが、その割には自由度が低かった印象があります。
というのも、バッジの個数に合わせて、相手のポケモンのレベルが変動してくれない仕様になっているんですよね。

この仕様でも悪くはないのですが、所持しているバッジ数に応じてレベルが変動してくれると、より自由度が高かったように思います。
まぁ、バッジ所持数のパターンを考えると、考慮しなくてはいけない項目が増えすぎるからだとは思いますが...

店舗・住宅

店舗や住宅に関しては、どう考えても手抜きでしたね。
オープンワールドで建物の詳細にまで手が回らなかったのだと思いますが、それにしても酷過ぎました。

一つの街に同じ名前の店舗が大量にありますし、そもそも内装というものがありません。
今までの作品では特に意識していませんでしたが、店舗や住宅の内装までしっかり実装するというのは、ゲームの世界観に重要だったのだと痛感しました。

ジムテスト

ジムテストは、ベイクジムのエクササイズが特に酷かったですね。
あれは流石に幼稚園児でも楽しむことが出来ないクオリティだと思います。

その他にも、ボウルタウンのキマワリ集めがカクカクだったり、ナッペ山の雪山滑りが虚無ゲーだったりと、今作のジムテストは全体的に手抜きだった印象が強いです。

ジムリーダー戦の前座なので、それほど手の込んだものじゃなくても良いとは思うのですが、もう少し工夫の仕方があったように思います。

マップ

大マップは方角を固定することが出来るのですが、ミニマップは方角を固定することが出来ません。
そのため、フィールド移動時に少し混乱してしまいます。

また、マップの拡大縮小も絶妙に使い勝手が悪く、オープンワールドの醍醐味であるフィールド探索でストレスが溜まってしまいます。
テストプレイをしっかりしていれば、もう少し使いやすかったはずなので、作り込みが甘いと感じますね。

バグ

今作はバグに遭遇する確率が異常に高かったです。
私はストーリーを進めている際に、3回ほど進行不能バグに遭遇してしまいました。

また、フィールドに謎のモンスターボールが埋まっていたり、ポケモンのアイコンが画面に表示され続けるようなバグにも遭遇しました。

真面目にデバッグ作業をしていれば気が付くようなバグが多かったので、本当に適当な開発をしていたのだと感じました。

システム・UI関連

ボックスの操作性

ボックスの操作性に関しては、ぶっちぎりで過去最低のクオリティでした。
本当にテストプレイをしたのか、疑わしいレベルの出来だと思います。

アイコンの読み込み時間が遅過ぎますし、アップデート前は、所持しているあかしの確認をすることも出来ませんでした。

また、ポケモンを掴んだ状態でボックス一覧に移動出来ない点もクソですね。
このような仕様だと、ボックスを整理する気分にもなれません。

【ポケモン剣盾】で当たり前のように出来ていたことが、最新作で出来ないようになっているのは、ゲーム開発としてどうかと思います。
こういったシリーズ共通の項目は、年々洗練されていくのが普通だと思うのですが...

ポケモン図鑑・バッグ

ポケモン図鑑・バッグに関してですが、ページ送り機能や検索機能すらないのは終わっています。
今作はポケモン図鑑のデザインが良かったので期待していたのですが、蓋を開けてみると、UIの使い勝手が悪過ぎて見る気にもなれません。

ボックスと同様ですが、【ポケモン剣盾】で当たり前に出来ていた機能を最新作で削除されると、まともに作る気がないのだという印象になってしまいます。

テラピース

今作は王冠の使用可能レベルの変更や、ものまねハーブによる技遺伝が追加されたりと、育成環境を楽にしようという開発側の意図を感じました。
ですが、実際は【テラピース】のせいで、過去作よりもむしろ育成難易度が跳ね上がっています。

ポケモンのテラスタイプを変更するのに、1回あたりテラピースが50個必要というのは、明らかにおかしいゲームバランスです。
また、以前まではレンタルパーティの仕様を使って、テラピースを節約する方法があったのですが、アップデートでその手段すら無くなりました。

現在はデリバードレイドやハピナスレイドを定期的に開催し、救済措置を行っているように思えますが、そもそもテラピース集めをすること自体が面倒過ぎます。

この仕様のせいで、対戦から離れる人が増加しており、ランクバトルもそれほど盛り上がっていません。
個人的には、テラスタイプの変更はテラピース5個程度が妥当だと思います。

服のバリエーション

【ポケモンSV】は、あまりにも服のバリエーションが少ないです。
今作は学校が舞台となっているので、制服に限定しているのだと思いますが、流石に4種類しかバリエーションがないのは酷過ぎます。

現実世界の学生も休日には私服で過ごすので、普通の服装も実装すれば良かったと思うのですが、何故か制服限定にしているんですよね。
着せ替えを楽しみにしている人も多いので、この点は過去作と比べてガッカリしたと思います。

また、髪型によって帽子を被ることが出来ない仕様なのは百歩譲って良いのですが、髪型を変更した後に『この帽子は被ることが出来ません』と言われるので、髪型を変える前に言っておいて欲しいです。

テラレイドバトル

【ポケモン剣盾】の頃から不評だったレイドバトルですが、残念ながら、今作でも引き続き採用されていました。
一応前作よりは改善されているのですが、結局ストレスが溜まるだけの作業ゲーです。
開発者は本当にこれが面白いと思っているのでしょうか？

テラレイドバトルは、オフラインでプレイしているのにも関わらず、謎のラグが発生しますし、処理落ち中も制限時間が減っていくので、ゲームとして終わっています。
オンラインプレイに関しても、検索機能が機能していないので、やる気にもなりません。

また、定期的に開催される『最強の○○○』というイベントも、仕方なく参加しているだけで面白いと思ったことは一度もないです。
レイドバトルを評価している人を見たことがないので、次回作から削除して欲しいです。

戦闘アニメ・勝ち抜き設定

これまでの作品にはあった、『戦闘アニメ』オフの設定が無くなりました。
そのため、戦闘時は毎回技のエフェクトを見る羽目になります。

また、勝ち抜き設定もないため、毎回ポケモンを入れ替えるか選ぶ必要があります。

これらの設定を削除したせいで、今作は戦闘をスピーディーに行うことが出来ません。
設定を削除することによるメリットが思い浮かばないのですが、何がしたかったのでしょうか？

進化前しか覚えられない技

【ポケモン剣盾】では進化前しか覚えられない技が廃止されていたのですが、【ポケモンSV】になってから、その仕様が復活しました。
有名なところだと、【キノガッサ】の【キノコのほうし】などが該当しますね。

何故このような不便な仕様にしているのでしょうか？
まぁ、気を付けていれば問題ないのですが、不便なことには変わりないので、いい加減に廃止して欲しいです。

トレーナーアイコン

自分のプロフィール欄のアイコンを変更することが出来るのですが、何故か自撮りすることが出来ません。
自分の顔をアイコンにするのが一般的な使われ方だと思うのですが、どういう使い方を想定しているのでしょうか。

また、今作はポケモンが動き回るため、前作よりも写真を撮るのが難しいです。
そのため、プロフィールを変更するのにも一苦労します。

写真関連は、全体的に作り込みが甘い印象を受けました。

バトルフィールド

ランクバトルのフィールドが悲しくなるくらいショボいです。
学校の中庭で3人のおばちゃんに囲まれながら対戦するなんて、誰が考えたのでしょうか。

今振り返ってみると、【ポケモン剣盾】のフィールドは結構凝っていたのだなぁと思いました。
観客も多いので、画面が寂しくないんですよね。

今作はバトルフィールドのショボさも相まって、対戦人口が少なくなっていると思います。
観客も少ないので、やっていて盛り上がらないんですよね。

捕獲の演出

ポケモンを捕獲する際に、『ボールは揺れるけど全然捕まらないなぁ』と思ったことはありませんか？
実は今作には、一度捕まえたことのあるポケモンは、クリティカル演出が出ないと絶対に捕獲出来ないというバグがあります。

なので、ボールを投げた瞬間にクリティカル演出が出ない場合は、その時点で捕獲失敗だということが分かってしまいます。
というか、ボールが揺れる分だけ時間の無駄なので、揺れない方が良いですね。

現状では、捕獲時のドキドキ感が一切ない状態なので、出来る限り早めに修正して欲しいですね。

余談

元々は『ポケモンSVをプレイした感想』を書くつもりだったのですが、良かった点よりも不満点の方が圧倒的に多かったので、思い切って『不満点一覧』にしました。

第8世代【ポケモン剣盾】と比べて良かった点は、ストーリーの内容や王冠の使用可能レベル変更くらいですかね。
テラピースによる育成難化などの影響もあり、ランクバトルが思ったより盛り上がらなかったのも残念です。

個人的には、ポケモンにリアリティを求めていないので、【ポケモン剣盾】と同じような方針で新作を作って欲しかったですね。
近年の作品を見ていると、他の任天堂作品よりも技術力の低さが浮き彫りになってきている印象がありますので、ゲームフリークにはもう少し頑張って欲しいです。